西岡良仁の使用ガットは?テンションやセッティングの詳細!

西岡良仁の使用ガットは?テンションやセッティングの詳細!西岡良仁

世界ランキング56位で2020年シーズンを終えた西岡良仁選手。

今回はその使用ガット、テンション、セッティングに焦点をあててみました。

 

ヘビートップスピンショットを武器とする西岡良仁選手ですが、どんなガットを使い、またテンション張力や、セッティングはどのようにしているのでしょうか?

 

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西岡良仁の使用ガットは?

 

西岡良仁選手の使用ガットは、

 

  • 縦(メインガット)
    ナチュラルガットの
    バボラ VS TOUCH 1.30
  • 横(クロスガット)
    ポリエステルガットの
    YONEX ポリツアースピン 1.30

 

になります。

 

まず横(クロスガット)に使用されているポリツアースピンからご紹介しましょう。

横(クロスガット)

西岡良仁選手の使用している横のガットは、ポリエステルガットのYONEX ポリツアースピン 1.30になります。

 

1.30というのは、テニスガットのゲージ(太さ)のことです。

ポリツアースピンは1.20、1.25、1.30の3種ゲージがありますが、西岡選手は1.30を使用しています。

 

ポリツアースピンは、YONEX社が開発したストリング(ガット)の断面が五角形をしているガットで、ギザギザの表面がボールに食い込んで、高いレートのスピンボールを生み出せる構造になっています。

 

このようなガット構造の話をきいただけでも、スピンがかかりやすそうだと感じますね。

 

他の選手では、添田豪選手、引退されましたが伊達公子選手など、YONEX契約プロの多くがこのガットを使用しています。

 

高レート、高弾道のトップスピンボールを武器とする西岡選手にはうってつけのガットですね。

 

ジュニア時代などの西岡選手は、縦・横ともこのポリツアースピンを使用していましたが、プロツアーを回るようになり、縦にナチュラルガットを採用しました。

 

縦(メインガット)

西岡良仁選手が使用している縦のガットは、ナチュラルガットのバボラ VS TOUCH 1.30です。

 

ナチュラルガットとは、その名の通り自然素材(牛の腸)を使って作られたガット(腸)のことです。

昔は羊の腸が使われていたため、ナチュラルシープガットと呼ばれていましたが、現在は牛の腸となったため、ナチュラルガットとなっています。

 

厳密にいうと、ガットは腸の意味でナチュラルガットを指すため、人工素材が多く作られている現在はストリングスと呼ばれることが多くなってきました。

 

ナチュラルガットの特性は柔らかい打球感ですが、VS TOUCH 1.30はその中でも特に柔らかいという評判です。

 

縦・横で異なるガットを採用している(ハイブリッドと言います)理由などは後述のセッティングの項目で解説します。

 

西岡良仁のガットテンション

 

西岡良仁選手のガットテンションは、

 

  • 縦ナチュラル素材が49ポンド
  • 横ポリエステル素材が52ポンド

 

となっています。

 

ガットテンションは、テニス選手にとってセンシティブなファクタです。

大会が行わる場所の気候、標高、使用ボールの種類、コートサーフェスなど様々ですし、また長いツアーを回るわけですから、季節も大きく変化します。

極端に言えば一日の中でも変化があるといえるでしょう。

 

自分のショットのスピン量、スピードなどのファクタを絡めて、その場所での最適テンションを決める選手もいます。

試合前半用のテンション、後半用のテンションを微妙に変える場合すらあるのです。

 

西岡選手のこのガットテンションも、そういった数多くの試行錯誤の中から生み出された最適テンションであるといえます。

 

西岡良仁のガットセッティング

 

西岡選手のガットセッティングは、前述のようにハイブリッド(縦・横で異なるガットを採用すること)です。

 

ジョコビッチ選手や、フェデラー選手など多くのプロ選手がハイブリッドを採用していますが、西岡選手の場合は、下記が主な理由になります。

 

西岡選手は既知のとおり、高弾道のヘビートップスピンボールが武器です。

そしてスライス回転を多めにかけた、アドコート側から相手外側に逃げるサーブやどちらのサイドからでもボディに食い込んでいくサーブを得意としています。

 

これらのショットの生命線はボールのスピンレートです。

 

西岡選手の場合はパワーで劣る分、回転量を上げ、詰め将棋のように相手を追い込んでいきフィニッシュしてポイントを奪う試合展開を身上としています。

 

ジュニア時代の西岡選手は、ガットを縦・横ともポリツアースピンを採用し、とにかくスピン命!と突き進んでいた様子がうかがえますね。

 

しかしプロツアーで転戦を重ねるうちに、柔らかいタッチを要求される場面もどんどん出てきました。

ドロップショットなどはその典型ですが、ポリツアースピンのようなガットは、ボールのスピンレートを高められるという利点の反面、固いという特性もあります。

 

ここで縦にナチュラルガットを採用することにより、柔らかい打球感をミックスすることができるのです。

こういった試行錯誤の上、西岡選手はハイブリッドガットのセッティングを採用していきました。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

今回は西岡良仁のガットについて詳しくまとめました。

 

おさらいすると、使用ガットは

 

  • 縦(メインガット)
    ナチュラルガットのバボラ VS TOUCH 1.30
    横(クロスガット)
    ポリエステルガットのYONEX ポリツアースピン 1.30

 

であり、ガットセッティングやテンションは

 

  • ガットセッティング:ハイブリッド(縦・横で異なるガットを採用すること)
  • テンション:ナチュラル素材が49ポンド、ポリエステル素材が52ポンド

 

ということが分かりました。

 

厳しいプロツアーでは、ラインぎりぎり、ライン上、またホークアイでわずかにラインをかすめているボールが映し出されるシーンが数多く見受けられます。

 

その一球がインなのかアウトなのか勝敗を分けることすらあるのです。

 

テニスにおいてガットはボールに直接触れるツールであり、種類・テンション・セッティングによりその微妙なイン、アウトを左右するといっても過言ではありません。

 

これらのツールをいかに武器とし、また味方につけて厳しいツアーにおいて勝利を得ること、そのため選手、そのスタッフは日夜研究、研鑽を重ねています。

 

こういった観点からテニスを見つめなおすと、より深い面白さが味わえますね!

 

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コメント

  1. より:

    ポリスタースピンでなくてポリツアースピンでないですか?

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