ジョコビッチの生涯年収や獲得賞金額はいくら?資産推移など詳しく調査!

ジョコビッチの生涯年収や獲得賞金額はいくら?資産推移など詳しく調査!ノバク・ジョコビッチ

 

 

若手の大躍進があるものの、依然としてその壁となっているジョコビッチ選手、2003年のプロ転向以降、数多くの大会を制覇してきました。

生涯年収、生涯獲得年金、資産は一体いくらくらいあるのでしょうか?

またどういった推移をたどってきたのでしょうか?

とても興味深いですね。

 

ここでは、栄光の足跡を残してきたジョコビッチ選手の、生涯年収、生涯獲得年金、資産がいくらくらいなのか、またその推移についても掘り下げていきます。

 

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ジョコビッチの生涯年収や獲得賞金額に総資産は?推移も紹介

 

ジョコビッチ選手のこれまでの年収、獲得賞金額、試算について表にまとめました!

 

シーズン年収獲得賞金額資産
2003年資料が無く不明37万円
2004年資料が無く不明571万円
2005年資料が無く不明2833万円
2006年資料が無く不明9029万円
2007年資料が無く不明4億7988万円
2008年資料が無く不明7億2647万円
2009年資料が無く不明6億7921万円
2010年資料が無く不明5億2904万円
2011年17億6400万円15億7077万円
2012年27億7200万円14億6352万円
2013年37億6600万円15億6771万円
2014年46億3400万円16億2672万円
2015年67億4800万円25億6496万円
2016年78億1200万円17億6943万円
2017年32億9000万円2億9631万円
2018年32億9000万円17億6991万円
2019年70億8400万円16億2574万円
2020年62億4400万円9億1157万円
2021年48億3000万円10億4502万円
2022年未発表5億9353万円
522億3400万円193億4449万円254億円

※1USドル=140円にて計算

 

ではそれぞれのシーズンについて解説していきます。

 

2003年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;37万円
  • 最終ランキング;709位

 

2003年はジョコビッチ選手が16歳でプロ転向した年です。

この年は、ITF(プロ選手のエントリーレベル大会組織)主催の大会にシングルス6回出場し、1度優勝しています。

 

2004年シーズン

 

  • 年収;資料がなく不明
  • 獲得賞金;571万円
  • 最終ランキング;184位

 

ITF 7大会に出場2度優勝、ATPチャレンジャー 7大会に出場2度優勝、ATPツアー大会にも2度出場しました。

この頃になると、対戦相手にモンフィス選手、ワウリンカ選手、フェレール選手、そして日本の鈴木貴男選手(チャレンジャー大会で対戦、鈴木選手の勝利)などの名前がみられます。

 

2005年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;2833万円
  • 最終ランキング;85位

 

全豪オープンにてグランドスラム初出場、初戦で当時ランキング4位のマラト・サフィン選手の前に敗戦しています。

 

全仏オープンに初出場、初戦では当時71位のジネプリ選手(アメリカ)に見事勝利、グランドスラム初勝利をあげました。

2回戦ではコリア選手(アルゼンチン/7位)に敗退しています。

 

ウィンブルドンにも念願の初出場、モナコ選手、ガルシアロペス選手を破り、グランドスラム初の2勝をあげますが、3回戦でフランスの27位グロージャン選手に敗退。

 

全米オープンにも初出場、モンフィス選手、アンチッチ選手をくだし、3回戦へ進みますが、ベルダスコ選手の前にフルセット惜敗、このころからモンフィス選手には強いですね。(対戦成績ジョコビッチ選手の17勝0敗)

 

マスターズ1000パリ大会では、初戦勝利後2回戦で当時9位のパウレタ選手を破り、早くもトップ10プレーヤーから勝利しています。

しかし、ここではロブレド選手に3回戦で敗れました。

 

2005年はジョコビッチ選手がランキングトップ100入り、そして主戦場がいよいよATPツアー大会、グランドスラム大会になってきた年でした。

 

2006年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;9029万円
  • 最終ランキング;16位

 

2006年はジョコビッチ選手飛躍のまずは一段目といったところでしょうか。

後年ビッグ4あるいはビッグ3と呼ばれることになる、フェデラー選手とは2度、ナダル選手とは1度対戦しました。

 

ジョコビッチ選手飛躍のきっかけとなった2006年全仏オープンでは、初めてグランドスラムでベスト8に進出し、その対戦相手が前年2005年全仏を初制覇したナダル選手でした。

結果はジョコビッチ選手が途中棄権となりましたが、すでにこの頃からライバルの対戦は始まっていました。

 

フェデラー選手との初対戦では、すでに世界ランク1位だった全盛期のフェデラー選手に対し敗れたとはいえ1セットを奪う健闘を見せています。

 

全仏ベスト8後、ウィンブルドンでは4回戦進出、そしてその後のオランダオープンでATPツアー初優勝、またモゼールオープンで2度目の優勝を飾ります。

 

2007年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;4億7988万円
  • 最終ランキング;3位

 

2007年ジョコビッチ選手は大躍進を果たします。

年初のアデレードで優勝を果たすと、全豪では4回戦でフェデラー選手に敗れたものの、マスターズ1000インディアンウェルズでフェレール選手、マレー選手を撃破、決勝ではナダル選手に敗れますが準優勝を飾ります。

 

そしてマイアミではナダル選手、マレー選手を撃破してATPマスターズ1000初優勝。

 

全仏ではグランドスラム初の準決勝まで進出、クレーキングナダル選手の前に敗退しますが、ランキングはこの時点で6位まで上昇しています。

 

ウィンブルドンでも準決勝へ進出、またもナダル選手の前に涙をのみますが、グランドスラム連続のベスト4で一躍ビッグネームとなります。

 

そして全米オープンシリーズ マスターズ1000モントリオールでは、当時世界3位ロディック選手、2位ナダル選手、1位フェデラー選手を連破して優勝、大注目を集めます。

 

ついに全米オープンでは決勝まで進出、フェデラー選手と大接戦を演じますが惜敗、しかしグランドスラムファイナリストの称号を得ます。

 

2008年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;7億2647万円
  • 最終ランキング;3位

 

2008年はジョコビッチ選手にとって忘れられない年でしょう。

 

全豪オープンで優勝し、念願のグランドスラム初制覇を遂げるわけですが、後年の無敵ジョコビッチ選手にとっては、これはほんの序章でした。

全豪準決勝では、2005年ウィンブルドンからグランドスラムで10大会連続決勝に進出していたフェデラー選手をストレートで破るという快挙をなしとげています。

 

この年に行われた北京オリンピックにも出場、優勝したナダル選手に準決勝で敗れたものの、3位となって銅メダルを獲得しました。

 

また全米では再び決勝に進出、フェデラー選手に敗れますが、見事な準優勝。

 

年末のマスターズカップでは初優勝しています。

 

2009年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;6億7920万円
  • 最終ランキング;3位

 

2009年シーズン、前年でGSタイトルを取ったジョコビッチ選手は、若手のホープとして大いに期待されました。

 

しかし、連覇を狙った全豪では、準々決勝で当時世界9位のロディック選手の前に棄権を余儀なくされ、全仏では3回戦でコールシュライバー選手にストレート負け、ウィンブルドンも準々決勝でハース選手の後塵を拝し、全米では準決勝でフェデラー選手に接戦の末敗退、今一歩のところで抜け出せないシーズンが続きます。

マスターズ1000大会でも、ロディック選手、ナダル選手、マレー選手らの前に惜しいところで敗退、いくつかの大会で優勝したもののの、まだ「将来有望な若手選手」の一人、というスタンスを脱皮できませんでした。

 

2010年シーズン

 

  • 年収;資料が無く不明
  • 獲得賞金;5億2904万円
  • 最終ランキング;3位

 

飛躍が期待された2010年も、ジョコビッチ選手にとっては歯がゆいシーズンとなりました。

2年前に制覇した全豪では、その時の決勝で破ったツオンガ選手と準々決勝で再び顔が合い、セット2-1とリードしながら、そこから逆転を許し敗戦。

当時15位付近のユーズニー選手、10位付近のベルダスコ選手らの中堅強豪が立ちはだかり、思うように優勝できない大会が続きます。

 

全仏ではオーストリアの強豪メルツアー選手に準々決勝でフルセット逆転負け、ウィンブルドンでは準決勝でベルディヒ選手にストレートで敗戦、全米では準決勝でフェデラー選手にフルセット勝利するものの、決勝ではナダル選手に凱歌が上がりました。

 

フェデラー選手、ナダル選手に次ぐ「第三」の男、そんなイメージが定着し始めていました。

ジョコビッチ選手がGSを1度勝った、まずまずの強豪選手で終わるのか、それとも超ビッグプレーヤーとなっていくのか、まさに分岐点にいたのです。

 

ちなみにこの年の全仏2回戦で、当時246位の錦織選手とジョコビッチ選手が対戦しています。

結果はジョコビッチ選手のストレート勝ちでした。

 

そしてこの年の12月デビスカップ決勝でフランスと対戦、ジョコビッチ選手はシモン選手、モンフィス選手に勝利し、セルビアの初優勝に大貢献します。

 

2011年シーズン

 

  • 年収;17億6400万円
  • 獲得賞金;15億7077万円
  • 最終ランキング;1位

 

2011年シーズンは、ジョコビッチ選手覚醒の年でした。

ジョコビッチ選手が、GSで1度優勝した「単なる強い」選手で終わるのか、結果的に今日築きあげた超スーパースター、不世出の大選手となるのかの分岐点の年、それが2011年です。

 

まずは年初のGS初戦全豪オープン、ジョコビッチ選手は、準々決勝で2010年ウィンブルドンで敗れているベルディヒ選手に雪辱、準決勝ではフェデラー選手、そして決勝ではマレー選手をいずれもストレートで破り、2度目の優勝を飾ります。

 

しかし、この全豪2度目の制覇は、この年のジョコビッチ選手覚醒のほんの始まりに過ぎないことがすぐにわかるのです。

 

ドバイ500では、準決勝でベルディヒ選手、決勝でフェデラー選手を再び連破し優勝、インディアンウェルズ1000では、フェデラー選手に3連勝、決勝ではナダル選手を破り優勝、続くマイアミ1000でも決勝でナダル選手に逆転で勝利し優勝します。

 

この勢いはクレーコートシーズンに入っても留まるところを知りません。

マドリード1000、ローマ1000といずれも決勝でクレーキング ナダル選手を破り連続優勝、年初からの出場7大会連続優勝、マッチ41連勝という驚異的な成績を残し、「第三の男」が一躍フェデラー選手、ナダル選手を飛び越えてしまうのです!

ジョコビッチ選手は、全仏では準決勝でフェデラー選手に2度のTBの末セットダウンする惜敗、2度目の全仏制覇を狙ったフェデラー選手も決勝では再びナダル選手の前に涙をのみます。

しかし、ジョコビッチ選手は、ウィンブルドンでは決勝でナダル選手を破り初制覇、そして自身初の世界ランキング1位に輝くのです。

 

そして全米では準決勝でフェデラー選手、決勝ではナダル選手を破りこれも初優勝、年間でGS3大会を制覇し、まさにジョコビッチ時代到来を示しました。

 

グルテンアレルギーであった体質を把握し、食事改善に努め、サービスのフォームを改善してプレーの質を数段階もアップさせたことはあまりにも有名なストーリーです。

 

この年のバーゼル500の大会準決勝で当時ランキング31位の錦織選手と対戦し、錦織選手がセットオールから最終セット6-0で勝利するという結果が残っています。

この破竹の勢いのジョコビッチ選手に勝利したのですから、錦織選手もやはりスゴイ選手です。

しかし錦織選手がジョコビッチ選手に勝利するのは、この試合と2014年全米準決勝の2試合だけとなるとはだれも予想できませんでした。

 

2012年シーズン

 

  • 年収;27億7200万円
  • 獲得賞金;14億6352万円
  • 最終ランキング;1位

 

2012年シーズンの幕開けも、ジョコビッチ選手の勢いは依然衰えず、全豪では決勝でナダル選手と5時間53分という4大大会決勝最長記録の試合時間の末勝利、連覇、3度目の優勝を果たします。

 

しかしクレーコートシーズンに入ると、前年の屈辱からよみがえったナダル選手の前に、モンテカルロ、ローマと決勝で連敗を喫します。

そしてGS大会4大会連続優勝のかかった全仏では決勝に進出するものの、クレー王者ナダル選手に1-3で敗戦、続くウィンブルドンでは今度は芝の王者フェデラー選手に準決勝で敗退、守ってきた世界ランキング1位から陥落してしまいます。

もっとも年末のツアーファイナルズでジョコビッチ選手が優勝、世界1位の座を奪還しましたが。

 

2012年といえばロンドンオリンピックの年ですが、ジョコビッチ選手は準決勝で地元マレー選手に敗退、銅メダルマッチでもデルポトロ選手に敗れメダル無しに終わってしまいました。

フェデラー選手、ナダル選手の二強に、それを飛び越える勢いのジョコビッチ選手、そしてロンドンオリンピックで金メダルを獲得、全米でもジョコピッチ選手を決勝で破り優勝したマレー選手の台頭で、いよいよビッグ4が形成されてきたころですね。

 

ジョコビッチ選手は2011年のような驚異的な成績は残せなかったものの、ビッグ4時代の到来で、すさまじい熱戦を繰り広げ、2013年以降どんな展開が待っているのか、ワクワク感満載の希望に満ち溢れる時代でした。

 

2013年シーズン

 

  • 年収;37億6,600万円
  • 獲得賞金;15億6,771万円
  • 最終ランキング;2位

 

2013年は到来したビッグ4時代がテニス界を席巻した年でした。

 

年初の全豪オープン、ジョコビッチ選手は4回戦で当時17位のワウリンカ選手に大苦戦するものの、ファイナルセットを12-10という激戦を制して突破、決勝ではマレー選手とTBで1セットずつを取り合うというこれも大熱戦を繰り広げ、セットカウント3-1で見事連覇を果たします。

 

このころ、フォニーニ選手、ディミトロフ選手、ツオンガ選手、そしてベスト10プレーヤーベルディヒ選手などの中堅強豪選手は、すでにジョコビッチ選手にハードコートでは歯が立たなくなってきつつありました。

ビッグ4以外ではデルポトロ選手が前年のオリンピックなどでもジョコビッチ選手を降しています。

 

クレーにおいては、この年のジョコビッチ選手は今一つの成績でした。

マドリードではディミトロフ選手に初戦敗退、ローマでもベルディヒ選手に準々決勝で敗れています。

全仏では準決勝まで勝ち進むものの、ファイナルセット最終7-9という激戦の末、全仏の帝王ナダル選手の後塵を拝します。

 

ウィンブルドンではマレー選手涙の初優勝の立役者となってしまい、ジョコビッチ選手は決勝でストレート負け、マレー選手の急追、そしてビッグ4によるまさに凌ぎあいの展開でした。

 

全米では決勝でナダル選手に1-3で敗戦、打倒ジョコビッチ選手に燃えるナダル選手の反攻でこのライバルたちはほぼフラットなビッグ4を形成します。

 

しかしこのころから約10年たった2022年に至るまで、フェデラー選手は引退しましたが、ビッグ4の牙城がいまだ健在というのはいかにレベルの高いテニスをしていたかという裏付けです。

 

秋に入るとジョコビッチ選手の調子がすさまじい状態になってきます。

北京、上海、パリと秋シーズンマスターズ大会3連続優勝、そしてツアーファイナルでも決勝でナダル選手を破り優勝、まさに破竹の快進撃をみせます。

 

2014年シーズン

 

  • 年収:46億3400万円
  • 獲得賞金:16億2672万円
  • 最終ランキング;1位

 

2014年、錦織選手の大活躍で私たち日本人にとっては忘れられない年でしたが、ジョコビッチ選手にとっては前年終盤の勢いを考えると、今一つのシーズンでした。

 

3連覇を目指した年初の全豪では、すべてストレートで準々決勝へ勝ち進みますが、前年に大苦戦したワウリンカ選手と顔が合います。

この試合も互いに2セットずつを奪い合う大熱戦となり、最終セットはロングゲームセットにもつれ込んで、最終的に7-9でジョコビッチ選手が落としてしまい、準々決勝で姿を消す事態となるのです。

 

北米ハードコートシーズンではインディアンウェルズ、マイアミのマスターズでフェデラー選手、ナダル選手を決勝で破り連続優勝。

クレーコートシーズンに入ってもモンテカルロ準決勝でフェデラー選手に敗れるものの、ローマではナダル選手を破り優勝、満を持して全仏に臨みます。

 

全仏ではチリッチ選手、ツオンガ選手、ラオニッチ選手、グルビス選手といった強敵を連破して決勝へ進みます。

決勝の相手はナダル選手、第1セットを奪うものの、その後の3セットを奪われて敗戦、クレーキングの厚い壁に阻まれてしまうのです。

 

ウィンブルドンでは準々決勝からの3試合がすべてフルセットという、大接戦を切り抜け、チリッチ選手、ディミトロフ選手、そして決勝では芝の王者フェデラー選手を破り、このあたりから芝の帝王交代をうかがわせる結果となります。

 

そして忘れられない2014年全米準決勝、11位までランキングを上げ頭角を現した錦織選手との対戦、錦織選手が見事ジョコビッチ選手を破り決勝に進んだあの試合です。

 

GSはウィンブルドンだけの優勝に終わったジョコビッチ選手の2014年ですが、年末のツアーファイナルでは準決勝で錦織選手を圧倒、決勝はフェデラー選手の棄権で3連覇を達成します。

 

2015年シーズン

 

  • 年収:67億4800万円
  • 獲得賞金:25億6496万円
  • 最終ランキング:1位

 

2011年の覚醒以来、2012年、2013年、2014年とジョコビッチ選手にとっては、今一つ満足のいかないシーズンが続きましたが、この2015年はジョコビッチ選手がビッグ4の中でも頭一つ抜けたシーズンとなりました。

 

全豪では3連覇を止められたワウリンカ選手と再び準決勝で顔が合い、フルセットの末雪辱します。

決勝ではマレー選手と好試合を展開、後半はジョコビッチ選手が抜け出し、見事勝利、2年ぶりの美酒を味わいます。

 

その後の成績もすさまじく、ドバイ決勝でフェデラー選手に敗れて以降連戦連勝、インディアンウェルズ、マイアミのハードコートマスターズ連続優勝、クレーコートでもモンテカルロ、ローマで優勝、出場マスターズ4大会連続優勝を飾ります。

 

そして今度こそ生涯グランドスラム達成へ臨んだ全仏、準々決勝で苦杯をなめ続けた全仏5連覇中のナダル選手と激突します。

結果は何とジョコビッチ選手のストレート勝ち、全仏でナダル選手に勝利した二人目のプレーヤーとなります。

そして準決勝もマレー選手をフルセットの末下し、決勝へ進出。

 

決勝で、ジョコビッチ選手悲願の前に立ちはだかったもう一人のスイス人プレーヤー、そう、ワウリンカ選手です。

クレーコートを得意のサーフェスとしているワウリンカ選手の爆発力に、またもや決勝で敗戦、どうしても全仏で勝てません。

 

しかし2015年ウィンブルドンでは決勝で2年続けて芝の王者フェデラー選手を下し優勝、自らがその帝王の座につきます。

 

全米決勝でもフェデラー選手と再戦、見事勝利して、2015年グランドスラム3大会で優勝を飾ります。

 

ここから2015年後半は、中国での2大会連続優勝、パリのマスターズでも優勝、そしてツアーファイナルでも準決勝でナダル選手、決勝でフェデラー選手に勝利して優勝。

ジョコビッチ選手は、2015年16大会に出場、うち15大会で決勝へ進出、11大会で優勝、82勝6敗という驚異的な成績を残しました。

 

2016年シーズン

 

  • 年収:78億1200万円
  • 獲得賞金:17億6943万円
  • 最終ランキング:2位

 

前年が驚異的な成績を残したシーズンだったジョコビッチ選手ですが、2016年は「暗雲」が漂った年となりました。

結果的には全仏を制覇し、悲願のキャリアグランドスラムを達成したのですが、その後燃え尽きたように成績が伸びませんでした。

 

年初の最も得意とする全豪オープンでは、準々決勝でフェデラー選手、準決勝で錦織選手、決勝でマレー選手と強豪を次々に破り見事優勝、素晴らしいシーズンのスタートを切ったかにみえました。

 

そして生涯グランドスラム達成へ何度も跳ね返された全仏、決勝ではマレー選手に先行を許しながら逆転勝ち、ついに悲願を達成します。

これで2015年ウィンブルドンからGS4大会連続優勝、ビッグ4においても抜けた存在、ついにジョコビッチ選手一強時代の到来を思わせました。

 

しかし芝の新帝王の座を得たウィンブルドンでは、クエリー選手にまさかの3回戦敗退、ロンドンオリンピックではデルポトロ選手の前に初戦で沈んでしまいます。

 

全米では決勝へ進出するもまたしてもワウリンカ選手の前に敗退、連覇を逃し準優勝に終わります。

 

ジョコビッチ選手が有力と思われたツアーファイナルでも決勝でマレー選手に敗戦、どうしたジョコビッチ選手、との声もきかれたほどでした。

 

生涯グランドスラム達成からの燃え尽き症候群だったのでしょうか?

体調面では手首などの故障が発生していました。

 

2017年シーズン

 

  • 年収;32億9000万円
  • 獲得賞金;2億9631万円
  • 最終ランキング;12位

 

2017年後半から2018年前半は、ジョコビッチ選手にとって「暗黒の期間」となりました。

前年2016年に悲願の全仏初優勝、生涯グランドスラムを達成しましたが、その後燃え尽きたようにウィンブルドン、全米で敗戦、手首の故障と暗雲が立ち込めていました。

 

この年のつまづきの始まりは、ジョコビッチ選手にとって最も得意とする全豪で、何と2回戦でイストミン選手にフルセットで敗退、大きなupsetとなったことです。

ハードコートシーズンでは、キリオス選手に連敗、クレーコートシーズンに入ると、一時の不調から完全復調したクレーキング ナダル選手の前に、マドリードで一方的に敗退、ローマでは当時20歳のアレキサンダー・ズベレフ選手に決勝で敗れてしまいます。

 

連覇を目指した全仏では、準々決勝で力をつけてきたティーム選手の後塵を拝し、パリを去ります。

どうしたジョコビッチ選手、GS4大会連続優勝後、今度は3大会連続で敗退、2016全米では決勝進出するものの、2017全豪、全仏はベスト4にも入れませんでした。

 

そして新芝の帝王となったはずの2017ウィンブルドン、準々決勝のベルディヒ選手戦、ジョコビッチ選手は以前から悩まされていたヒジ痛が悪化、何と棄権してしまいます。

その後、2017年後半の残り大会をすべてを欠場、栄光の2016年前半から奈落の底に落ちるよう、年間ランキングベスト10陥落です。

 

メンタル、フィジカルともに落ち込んでいたジョコビッチ選手のキャリア最大のピンチとなりました。

 

2018年シーズン

 

  • 年収;32億9000万円
  • 獲得賞金;17億6991万円
  • 年間ランキング;1位

 

前年夏からの休養、体調回復に努めたジョコビッチ選手は、最も得意とするGSである2018年全豪オープンで復活を期します。

 

3回戦までは、モンフィス選手に対戦成績15連勝をとするなど順調に勝ち上がりますが、4回戦韓国の若手チョンヒョンにTBが2セットあったとはいえ、何と0-3のストレート負けを喫してしまいます。

この後右ひじを手術するという状況に陥り、復帰後のインディアンウェルズ、マイアミでは連続で一回戦敗退、インディアンウェルズの相手はダニエル太郎選手でした!

 

クレーコートシーズンに入ってもパッとしない成績が続き、ティーム選手らに敗れて早期での敗退が続きました。

そして立ちはだかるクレーキング ナダル選手がクレーコートで君臨、ローマでは準決勝でジョコビッチ選手がナダル選手に敗れ、全仏でもイタリアの伏兵チェッキナート選手の前に涙をのみます。

 

全仏まで一つも優勝のないジョコビッチ選手、GS三大会連続優勝の2016年の雄姿はどこに消えたのでしょうか?

 

新芝の帝王ジョコビッチ選手は、そんな状態でウィンブルドンに臨みました。

準々決勝までは順調に勝ち進んだジョコビッチ選手、そしてその後のジョコビッチ選手の浮沈を分けたともいってよい試合が準々決勝で待っていたのです。

 

準々決勝の相手は、そう、わが錦織圭選手です。

2018年前半のジョコビッチ選手の低迷ぶりをみれば、錦織選手に大いにチャンスあり、2014年全米準決勝以来の勝利、そして悲願のGS制覇へ向かうはずでした。

 

第一セットを6-3でジョコビッチ選手、第二セットは逆に6-3で錦織選手が取り合う全く互角の展開となります。

超高速のラリー戦、激しい打ち合いをしているうちに、ジョコビッチ選手の動き、ショットが徐々に鋭さを増していきます。

 

ショットのリズムやタイミングが合っているのか、錦織選手のスーパーショットを切り返し、さらにそれを上回る威力のボールが、錦織選手コートに突き刺さり、第三、第四セットをともに6-2と完全に取り切り、ジョコビッチ選手勝利です。

 

ジョコビッチ選手完全復活、あのGS大会三連覇当時、あるいはそれ以上ともいえる調子に戻りました。

 

この上げ潮の調子は、ウィンブルドン準決勝2018年苦杯をなめ続けたナダル選手との試合でも爆発、5時間以上にわたる熱戦を制し、決勝ではアンダーソン選手を破ってウィンブルドン4回目の優勝を勝ち取ります。

 

そして全米、準決勝で再び錦織選手と顔が合いますが、3-0のストレートセットで圧勝、2014年の雪辱を果たし、決勝ではこれも幾たびか道をふさがれたデルポトロ選手を圧倒、全米は3回目の優勝です。

 

ジョコビッチ選手は全盛期のパフォーマンスを取り戻し、かつ、サーブの威力が増し、第二の黄金期といってもよい時期がきました。

 

2019年シーズン

 

 

  • 年収;70億8400万円
  • 獲得賞金;16億2574万円
  • 年間ランキング;2位

 

悪夢のような2017年後半から2018年前半、華麗なる復活を遂げた2018年ウィンブルドンを制覇、続く全米も勝ち取ったジョコビッチ選手、2019年もその勢いは続きます。

 

まずは年初の全豪、当然のように勝ち進んだ決勝では、このところ相性の良くなかったナダル選手が待っていました。

2012年全豪決勝では、5時間53分に及ぶ大熱戦の末ジョコビッチ選手が勝利していますが、この決勝もそのような大接戦が予想されました。

しかし結果は、6-3、6-2、6-3とあのナダル選手相手に一方的な試合でジョコビッチ選手が優勝します。

自分がプレーしたGS決勝の中でも、最高の試合ができた、と後に本人が語っています。

 

全仏では、準決勝に進みましたが、めきめきと実力をつけてきたティーム選手の前に惜しくも敗れました。

 

そしてウィンブルドン決勝では、フェデラー選手との新旧芝の帝王対決、ファイナルセットにもつれ込んだこの試合は、フェデラー選手のサービスゲームで2本のマッチポイントを握られながら、ジョコビッチ選手はそれに耐えます。

ルール改正でファイナル12-12となった場合にはタイブレークという、史上初の展開にもつれ込んだこの試合を、ジョコビッチ選手が見事勝ち切りました。

 

再びGSを2大会制覇し、臨んだ全米オープンでは、残念ながら左肩を負傷し棄権、連覇はなりませんでした。

しかし秋シーズンに楽天ジャパンオープンに初めて出場、日本のファンを魅了し、全試合ストレート勝ちで優勝の美酒に酔います。

 

2020年シーズン

 

  • 年収;62億4400万円
  • 獲得賞金;9億1157万円
  • 年間ランキング;1位

 

華麗なる復活を遂げたジョコビッチ選手、2020年も順調な前半戦の戦いぶりを見せます。

 

得意の全豪では、前年の全仏で敗れたティーム選手と決勝で対戦し、セットカウント1-2から逆転して見事リベンジを果たしました。

 

しかし、新型コロナウィルスの蔓延、ジョコビッチ選手自身も感染、ウィンブルドンは中止、また全仏も秋開催に延期となるなど、異例の事態が続きます。

 

そんな中臨んだ全米オープン、思いもよらぬ事態が起こります。

4回戦、カレーニョ・ブスタ選手との対戦中、第一セット5-5からジョコビッチ選手はサーブをブレークされ、フラストレーションがたまっていました。

ジョコビッチ選手は、よくそのような状態になることがあり、ラケットを破壊してしまったりします。

ところがこの時、自身のサービスをブレークされた後、持っていたボールをリリースするために、ポーンと軽く打ちました。

それが何と、線審に当たってしまうという悲劇、当たり所があまりよくなく、その女性審判がうずくまる事態となってしまうのです。

 

この事態で、ジョコビッチ選手はなんと失格となります。

2020年はここまで無敗の26連勝をしていたジョコビッチ選手、それもストップしてしまいました。

そしてこの大会は、ジョコビッチ選手に肉薄してきていたティーム選手が悲願のGS初優勝を果たします。

 

異例の秋開催となった全仏は、決勝へ進むものの、何度目かのカムバックを果たしたナダル選手の前にまたもや敗戦、準優勝に終わります。

 

2021年シーズン

 

  • 年収;48億3000万円
  • 獲得賞金;10億4502万円
  • 年間ランキング;1位

 

感染拡大と縮小を繰り返す新型コロナウィルス、すべての人類が苦しんでいます。

そんな中、これも異例中の異例、2020東京オリンピックは1年延期され、2021年に開催されることになりました。

オリンピックイヤーとなった2021年、ジョコビッチ選手は再びの快進撃を開始します。

 

もっとも、年初の全豪では3回戦のフリッツ選手戦で腹筋の筋断裂を負い、大苦戦を強いられました。

それでもこの試合をフルセットで乗り切ると、ズベレフ選手などを退けて決勝へ進出、相手は最も手ごわいと思われたメドベージェフ選手でした。

 

エースを量産する強烈なサーブ、懐が深くほとんどミスの期待できないバックハンド、そして超高速のフォアハンドをひっさげ、メドベージェフ選手は前年ATPファイナルでもジョコビッチ選手を倒しており、自信満々で臨みます。

しかし、結果はジョコビッチ選手のストレート勝ち、手負いでありながら強敵相手に圧勝する姿は、まさに王者、全豪9度目の栄冠を勝ち取りました。

 

これで勢いがさらについたジョコビッチ選手、全仏では準決勝でナダル選手と宿命の対決、ナダル選手に全仏での3度目の敗戦を導き、6年ぶりに全仏でナダル選手に勝利します。

そして決勝は、これも急成長のチチバス選手と対戦、2セットダウンからの大逆転という劇的な勝利で全仏2度目の優勝、生涯ダブルグランドスラムも達成しました。

 

最難関と思われた全仏での勝利で、得意とするウィンブルドン、18番のハードコート戦となる東京オリンピック、そして全米と続けば、年間グランドスラム、いやオリンピックも制覇してゴールデンスラムもほぼ実現可能と思われました。

 

まずはウィンブルドン、決勝の相手はこれも売り出し中のベレッティーニ選手、強烈なサーブとフォアハンドで相手をねじ伏せる試合ぶりでジョコビッチ選手に挑戦します。

しかしこの新鋭も新芝の帝王の前には歯が立たず、1セット目をTBでとるのが精いっぱい、ジョコビッチ選手がベレッティーニ選手を寄せ付けず、3連覇です。

 

2019年に来日、楽天オープンで有明の感触をつかんでいたジョコビッチ選手、東京オリンピックも順調に準決勝へ勝ち進みました。

しかし、勝負の神様は圧倒的な独占を許さないのか、ジョコビッチ選手はこれまで相性の良かったズベレフ選手に準決勝でフルセット敗退を喫してしまいます。

銅メダルマッチに回ったジョコビッチ選手、相手はあの全米失格時のカレーニョ・ブスタ選手です。

あの悪夢がよぎったわけではないでしょうが、またもやフラストレーションから今度はラケットを観客席に投げ入れるなど大荒れ、残念ながら敗れてメダル無しに終わります。

 

失意の東京オリンピックから、気を取り直し、年間グランドスラムを目指した全米では、他選手を寄せ付けず決勝へ進出し、年間グランドスラムまであと1勝です。

全豪でも決勝で顔を合わせたメドベージェフ選手が立ちはだかりました。

 

この2021全米決勝は、全豪とは全く逆の展開となり、これも予想だにしないジョコビッチ選手のストレート負けという結果に終わります。

信じられないような結末が、ジョコビッチ選手の年間グランドスラムを阻みました。

 

2022年シーズン

 

  • 獲得賞金;5億9353万円(10月時点)
  • 年間ランキング;5位(11月現在、2022年ウィンブルドンはポイント付加無し)

 

コロナ禍が続いた世界で、2022年シーズンが始まりますが、ジョコビッチ選手にとっては不運な幕開けとなりました。

最も得意な全豪オープン、ワクチン接種のできないジョコビッチ選手は、オーストラリア政府のレギュレーションにより出場できなくなってしまいます。

 

その後のドバイで、世界123位のベセリー選手に敗れると、世界1位の座をメドベージェフ選手に譲ることとなります。

ビッグ4以外の選手が世界1位になるのは、18年ぶりという驚愕の事実が明らかになります。

18年もの期間、世界1位の座をビッグ4が独占し、他の選手が入り込めなかったということは、まさに驚異的なことです。

ビッグ4がいかに強かったか、偉大であったかがよくわかります。

 

2022年のジョコビッチ選手は、マドリードで新進気鋭のアルカラス選手に敗戦、全仏でもナダル選手の前に敗れますが、ウィンブルドンではグランドスラム初優勝を狙ったキリオス選手を決勝で圧倒し、新芝の帝王の強さを見せつけます。

 

全米オープンにおいても、新型コロナウィルスワクチン未接種のため出場がままなりませんでした。

そして記憶に新しいこの大会で、若きグランドスラム新チャンピオンが誕生しました。

 

グランドスラム2大会で欠場を余儀なくされたジョコビッチ選手の2022年ですが、ATPファイナルズでは、フェデラー選手と並ぶ6度目の優勝を飾りました!

ジョコビッチ選手は健在ぶりを示し、急成長する若手プレーヤーとの2023年以降の対戦がますます楽しみになってきました。

 

まとめ

 

フェデラー選手、ナダル選手、マレー選手、そしてジョコビッチ選手。

18年間世界1位の座を譲らなかったこの偉大なる4人のプレーヤー、その中でもひときわ強さを発揮しているジョコビッチ選手。

 

フェデラー選手が引退、このところ少しパフォーマンスに陰りが見えるナダル選手、ケガ、手術以降は上位には来れないマレー選手、しかしジョコビッチ選手は健在です。

超高速化テニスにも全く動じることなく、自らはサービスにさらに磨きをかけ、躍進する若手プレーヤーと格闘しています。

いつまで強いのでしょうか!

来シーズン以降も、まったく目が離せません。

 

まずは年初の全豪オープン、来年は出場できると信じ、どんなパフォーマンスをジョコビッチ選手が見せるのか、大変楽しみです!

 

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ノバク・ジョコビッチ
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