テニスをあまり見ない方でもウィンブルドンという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
NHKでも放送されていますよね。
テニスの聖地と呼ばれる大会で4大大会の1つでもあります。
4大大会は全豪オープン、全仏オープン、全英オープン、全米オープンと呼ばれますが、全英オープンだけはウィンブルドンと呼ばれることが多いですね。
年に4回あるテニスの大きな大会の1つですが、どんな歴史、特徴、魅力があるのでしょうか?
今回はウィンブルドンの特徴、歴史、魅力について解説していきます。
ウィンブルドンの特徴や歴史について
ウィンブルドンの特徴は次の5つです。
- ①グラスコート(天然芝)
- ②服装に規定がある
- ③大会の運営先が違う
- ④ビックサーバーに有利
- ⑤特別ルールが多い
それでは詳しく説明していきます。
①グラスコート(天然芝)
ウィンブルドンの特徴1つ目はグラスコート(天然芝)です。
4大大会の中で唯一の天然芝のコートです。
1年の内のこの試合のためだけに使われるコートなのです。
1年をかけて芝職人たちが管理をしていて、芝の長さは8mmに統一して刈り込まれています。
天然芝のコートではバウンドしたボールが低く滑り、球足が速いためショットが決まりやすいという特徴があります。
あまり長いラリーにはなりずらく、10回を超えるラリーはあまりないのが特徴ですね。
柔らかい芝なので、ボールの跳ね方がランダムに変わったりします。
特にスライスショットを打つと低く滑るように飛んでくるので強打がしづらいです。
引退してしまいましたがフェデラー選手がこのスライスの名手でした。
②服装に規定がある
ウィンブルドンの特徴2つ目は服装に規定があるです。
伝統と格式を重んじるウィンブルドンでは服装に規定があることが有名です。
帽子、リストバンド、ソックス、シューズ、すべての服装は白に統一することを義務付けているのです。
これはホワイトルールと呼ばれています。試合はもちろん、練習の時もこのルールが適用されます。
そして実はこれだけでなく、下着も白でなくてはならない、というルールもあり、黒い下着を着用した選手が規則違反と指摘されたこともあります。
このルールは女子シングルス初優勝者の「モード・ワトソン」選手が白ウェアを着ていたからだといわれています。
③大会の運営先が違う
ウィンブルドンの特徴3つ目は大会の運営先が違うです。
ウィンブルドンは「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」が運営を行っています。
そのほかの4大大会はITF(インターナショナル・テニス・フェデレーション)が運営しています。
ウィンブルドンが歴史としては一番古いです。
1868年にオールイングランド・クローケー・クラブとして創設され、1877年に初のウィンブルドン選手権が行われました。
世界的な大会をテニスクラブが運営しているとは凄いですね。
④ビックサーバーに有利
ウィンブルドンの特徴4つ目はビックサーバーに有利です。
芝のコートの特性上、サービスエースが取りやすい傾向があります。
曲がるスライスサーブ、速いフラットサーブ、跳ね方がランダムなキックサーブ。
レシーブを返すだけでも一苦労です。
そのためビックサーバーが勝ち上がることが多いです。
上位選手の戦いになるとサービスキープをお互いにしていき、どちらかが1ブレークしてセットを取る、というのがよくある試合展開です。
大会が進んでいくと芝のコートが剥げてきてベースラインが土のようになるのも特徴です。
⑤特別ルールが多い
ウィンブルドンの特徴5つ目は特別ルールが多いです。
ウィンブルドンにしかない特別ルールがいくつかあるのもウィンブルドンの特徴です。
「開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日」をミドル・サンデーと呼び、この日は休養日としています。この時期のウィンブルドンは雨が降りやすく中断が多いためといわれています。
4大大会の他の3つはランキングをもとにシード順位を決めているのですが、ウィンブルドンだけは過去の実績を加味した独自の基準があります。
そのため、ランキング通りではないシード順位の場合もあります。
ウィンブルドンは更衣室が3つにランク分けされているのも特徴です。
- シード選手はNo.1のロッカールーム
- シード選手より下から100番くらいまでがNo.2
- それ以下の選手はNo.3
ウィンブルドンでベスト8に入ると「今後ウィンブルドン大会に行った際に席を用意してもらえる」というサービスの一生保証がもらえます。
まとめ
いかがでしたか?
最後にもう一度まとめます。
ウィンブルドンの特徴は次の5つです。
- ①グラスコート(天然芝)
- ②服装に規定がある
- ③大会の運営先が違う
- ④ビックサーバーに有利
- ⑤特別ルールが多い
ウィンブルドンが楽しみですね。
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