全仏で目下売り出し中の若手のホープ、オジェ・アリアシム選手を圧倒するなど、強豪選手を次々に破っている西岡良仁選手、使っているラケットにも興味があるところです。
歴代でどんなラケットを使用していたのか、一覧表などにするとわかりやすいですね。
ここでは西岡良仁選手の歴代使用ラケット一覧を、プロ転向から現在までまとめてみました。
西岡良仁の歴代ラケット一覧
西岡良仁選手が使用してきた歴代ラケット一覧を、下記表にまとめました。
メーカーはヨネックス社です。
年度 | 使用ラケット | 主なトピック |
2014年~2015年 | VCORE XI 98 | アジア大会金メダル |
2015年~2016年 | VCORE SI 98 | グランドスラム本戦初勝利 |
2016年~2017年 | VCORE SV 98 | デビスカップ初勝利、TOP100入り |
2017年~2018年 | VCORE SV 98 | 3月に大ケガ、ツアー長期離脱 |
2018年~2019年 | VCORE 98 | ケガからの復帰、ツアー初優勝 |
2019年~2020年 | VCORE 98 LIMITED | 全仏初勝利、全豪GS初の3回戦進出 |
ではそれぞれ詳しく紹介していきましょう。
2014-2015
2014年当時の使用ラケットは、VCORE XI 98というモデルです。
西岡良仁選手は、2014年にプロ転向し、同時にアマチュア時代から愛用していたヨネックス社とラケットなどのスポンサー契約を結び、以降ヨネックス一筋でラケットを使っています。
西岡選手はフェース面積98平方インチ(いわゆるモデル名で98とつくラケット)を愛用しています。
これは、こののちも変わらず、モデルが変わってもフェース面積は常に98平方インチです。
この VCORE XI 98は、マイクロコアと呼ばれる新素材をフレーム上部に配し、弾性を高めています。
このラケットのスペックは、フレーム厚22ミリ、重量は305グラムです。
2014年は西岡選手がアジア大会で優勝、金メダルを獲得した年でした。
2015-2016
西岡選手は、2015年シーズンからVCORE SI 98を使い始めます。
前作XIがやや硬めの打球感で飛ばない印象だった評判があり、SIはそういった点を改良しています。
SIは柔らかくXIよりも飛ぶ印象、ボールをつかみやすくスピンをかけやすい特性を持っています。
2015年、西岡選手は全米オープンで、グランドスラム初勝利をあげました。
2016-2017
2016年シーズンになると、西岡選手はVCORE SV 98へラケットを変えます。
フェース面積、重量、厚みなどのラケットのスペックは、当初モデルからほぼ変わりません。
VCORE SV 98についても、フェース面積は変わらず98平方インチ、重量は305g、ラケット厚み22㎜と全くと言ってよいほど変わっておりません。
VCORE SV 98は前作モデルまでのマイクロコア素材が、ブラックマイクロコア素材となり、素材的なブラッシュアップがされています。
2016年は西岡選手がデビスカップで初勝利、そしてトップ100入りを果たした年です。
2017-2018
2017年3月、順風満帆にランキングを上げていた西岡選手に悪夢が襲います。
マイアミオープンで左膝前十字靭帯断裂という大けが、手術、ツアーの長期離脱を余儀なくされます。
フットワークを身上とする西岡選手だけに、選手生命の危機とまで言われましたが、次の年に見事に復活を果たしたのは衆知の通りです。
そのため、この年は新しいラケットは使用していません。
2018-2019
2018年9月に発売された鮮やかなレッドのフレームのラケットVCORE 98、ラケット開発にしのぎを削る各メーカーの中、ヨネックス社が満を持して発表したラケットです。
この年、西岡選手はこのVCORE 98を使い始めます!
エヌアムドと呼ばれる新次元カーボンをラケット袖部に配するなどの素材的な改良、そしてグロメット構造の改善によるフレーム空気抵抗を低減させる最新技術を取り込んだラケットが登場しました。
この年西岡選手は、全豪オープンで強豪コールシュライバー選手を激戦のうえ破り、見事復帰後初のGS勝利をつかんでいます。
またマスターズ1000グレードの大会で、日本人としては3人目のベスト8進出を果たすなど、躍進する路線を一気に取り戻しました!
2019-2020
2020年シーズン、西岡選手が使用しているラケットは VCORE 98 LIMITEDで、ラケットスペックとしてはVCORE 98と変わりはありません。
フレームデザインを2020年限定のものとしてヨネックス社が送り出したラケットです。
VCORE 98について更に補足すれば、グロメット構造の改良は、空気抵抗だけでなく、ガットのスナップバックを生み出す構造となっており、よりスピン量が増大する機能を持っています。
非常に高いスピンレートのボールを持ち球とする西岡選手にとっては、まさにうってつけのラケットです。
コロナ騒動で大会が半年に及び開かれなかった2020年シーズン、復活した大会で西岡選手は全仏オープンで若手の旗手オジェ・アリアシム選手にストレート勝ちするなど、センセーショナルな活躍を見せています!
まとめ
西岡選手自身のフィジカル面、技術面のブラッシュアップに、ヨネックス社が総力を挙げて邁進するラケット開発の相乗効果で、今後ますます西岡選手の活躍が期待できます!
ツアー屈指のフットワークを駆使し、更なる高みを目指す西岡選手から目が離せません!
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