世界ランキング41位に「甘んじている」錦織圭選手、世界ランキング56位と錦織圭選手に「肉薄」している西岡良仁選手、もはやテニス界における日本のダブルエースと言ってもよいでしょう。
この両選手、錦織圭選手と西岡良仁選手の直接対決における対戦成績、勝率はとても興味深いトピックですね。
ここでは日本のダブルエースの対戦成績、勝率をひもといていきます。
西岡良仁vs錦織圭の対戦成績
西岡良仁vs錦織圭の対戦成績は、西岡選手の1勝0敗です。
この両選手は、対戦がたった1度しかありません。
その日本人選手同士の対戦を西岡選手が制しています。
これはかなり意外な状況ですね。
早い段階から世界を視野に入れた活動をしてきた両選手、日本国内における全日本選手権などにはほとんど出場していません。
錦織選手などは1度も出ておらず、西岡選手も18歳だった2013年に準優勝して以降は出場がないのです。
従って日本における対戦も全くありません。
世界ツアーレベルでの大会となると、両選手が同じ時期に同じ大会に出ること、そしてその大会におけるドローにより対戦するかどうかが決まりますが、中々対戦が実現してこなかったのも、そのあたりに要因があります。
両選手がいつも勝ち進めれば、対戦も多くなるでしょうが、世界の強豪相手ですから、思うように勝ち進むことは、中々難しいです。
不思議なことに何度も対戦が実現する選手もいれば、全く当たらない選手もいる、くじ運のいたずらですね。
西岡良仁vs錦織圭の対戦勝率
1度しか対戦がないので、これに勝利した西岡良仁選手は、錦織圭選手に対して勝率10割ということになります。
日本テニス界におけるレジェンドともいえる錦織選手に対して勝率10割、すごい数字ですね。
それだけ西岡選手の試合ぶりが、レベルアップしているということの証です。
西岡良仁vs錦織圭の対戦はいつどこの大会だった?
西岡良仁選手vs錦織圭選手の対戦は
- 日にち:2019年8月14日
- 場所:アメリカ シンシナティ
- 大会名:ATP1000グレード マスターズ大会ウェスタン アンド サザンオープン
において実現しました。
当時西岡選手は世界ランキング77位でした。
この大会では1回戦で世界49位のジョーダン・トンプソン選手(オーストラリア)を7-5,5-7,6-4のフルセットで破り、2回戦へ進出します。
そして第6シードだった錦織選手の初戦での対決となりました。
西岡良仁vs錦織圭の対戦内容&結果
西岡良仁選手と錦織圭選手の試合結果は
- 7-6(2)
- 6-4
にて、西岡良仁選手が勝利しています。
第一セット、第二セットについて紹介します。
第一セット内容
試合は第一セット3ゲーム目から早くも動きます。
少し肘に不安のあった錦織選手が、ダブルフォルトを連発で犯すなど西岡選手にブレークポイントを握られ、バックハンドのミスが出て、このゲーム西岡選手がブレーク成功です!
徐々に調子を出してきた錦織選手、西岡選手4-3でサービスを迎えた8ゲーム目、ジュースにもつれ込みますが、ここは何とか西岡選手がキープします。
しかし西岡選手5-4のサービングフォーザセットを迎えた10ゲーム目、錦織選手のリターンが当たりだし、ラリー戦を制してブレークバックに成功、イーブンに持ち込みます。
そしてタイブレークにもつれ込んだ第一セット、いつもの錦織選手なら勢いに任せ、タイブレークも圧倒するはずでしたが、なんと西岡選手続けざまに6ポイントを連取、圧倒的に有利な状況となりました。
このタイブレークをとった西岡選手が1セットアップリードとします。
第二セット内容
しかし錦織選手もトップ10プレーヤー、第二セットは7ゲーム目の西岡選手サービスをブレークして先行します。
4-3の1ブレークアップとしたこの時点では、錦織選手がペースをつかみつつあり、このセットを奪って逆転する雰囲気がありありとしました。
ところが続く錦織選手サービスゲーム、ブレーク直後の必ず取らなければならないゲームで、西岡選手が素晴らしいプレーをみせます。
リターン、ドロップショット、ダウンザラインショットが冴え、西岡選手がブレークバックに成功するのです。
こうなると、勢いに火がついてきた西岡選手、自らのサービスをキープして5-4とした錦織選手サービスゲーム、ドロップボレー、そして最後は鮮やかなリターンを決め、見事勝利します。
まとめ
日本人選手同士なら、何度も対戦があるだろう、と思ってしまいます。
しかし錦織選手と西岡選手の対戦はたった一度だけと、とても意外に感じますね。
そういえば錦織選手が日本時選手に敗れたのは、数年前に添田選手に敗れただけという記録があります。
世界の強豪相手に、大会で勝ち進むことを期待されている両選手、確かに直接対決は見たいところですが、1回戦・2回戦といった段階でぶつかってしまうと、もったいない、という気がしてしまいます。
年が明ければまたテニスツアーが始まります。
両選手の来年の活躍を期待し、また更に注目していきましょう!
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