錦織圭の世界ランキングはなぜ落ちた?低い理由を徹底解説!

錦織圭

錦織圭選手、2021年11月1日現在のATP世界ランキングは49位、2015年には自己最高位4位だった錦織圭選手が、なぜ落ちたのでしょうか?

 

これだけランキングが低い理由は、いくつか考えられます。

 

錦織圭選手の世界ランキングがなぜ落ちたのか、低い理由、ここではそこに踏み込んでいきます。

 

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錦織圭の世界ランキングはなぜ落ちた?低い理由を徹底解説!

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由は、以下の4つが考えられます。

 

  • 理由①2019年全米後の右腕違和感と右ひじ手術による欠場
  • 理由②2020年夏の感染症による欠場
  • 理由③2020年秋全仏後の肩負傷による欠場
  • 理由④長期間にわたる欠場による試合勘不足

 

それぞれ詳しい解説していきますね!

 

理由①2019年全米後の右腕違和感と右ひじ手術による欠場

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由1つ目は、2019年全米後の右腕違和感と右ひじ手術による欠場が挙げられます。

 

2019年5月全仏オープン直前の錦織選手のランキングを覚えていますか?

7位だったのです。

 

つい2年半ほど前の錦織選手はベスト10プレーヤー、2019年全仏では堂々の第7シード、そして優勝したナダル選手に敗れたものの、見事ベスト8進出し、シードを守った形の実績をあげています。

 

この全仏は3回戦、4回戦ともフルセットの激戦、特に4回戦のペール選手戦は日没サスペンデッドとなり、2日かかりの試合で勝利しました。

こういった激戦の疲れが出てきたのか、芝シーズンに入って出場予定試合を、右腕上腕部の痛みで欠場、このあたりからケガの発端があったのかもしれません。

 

ウィンブルドンでも大健闘、ベスト8で芝の王者フェデラー選手に敗れたものの、グランドスラム5大会連続ベスト8進出という素晴らしい成績をおさめました。

この快挙の裏で、錦織選手は右上腕部に常にテーピングをしていたのです。

 

そして得意の全米オープンを迎えたわけですが、この時すでに相当の違和感、痛みが右腕にあったものと思われます。

そんなことをおくびにも出さない錦織選手でしたが・・・

 

前哨戦は欠場や初戦敗退、全米オープンでも3回戦でデミノー選手に敗退、グランドスラム6大会連続のベスト8進出はなりませんでした。

しかし2019年9月のランキングは8位、トップ10プレーヤーの座を維持していました。

 

ところが、右腕の痛み、違和感から2019年残り試合の欠場を表明、また右ひじを手術することを明らかにしました。

また、約9年苦楽を共にしてきたダンテ・ボッティーニコーチとの契約解消もこのころでした。

 

2019年の最終ランキングは13位に後退、しかし、錦織選手の苦難の道はまだまだ始まったばかりだったのです。

 

理由②2020年夏の感染症による欠場

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由2つ目は、2020年夏の感染症による欠場が挙げられます。

 

2019年暮れには手術からのリハビリ、そしてラケットを握る姿も見せた錦織選手、2020年は復活に向けて希望に燃えていました。

 

2020年初頭はデビスカップメンバーにも選ばれるまで復活してきましたが、出場するまでには至りませんでした。

 

そして世界中を恐怖に陥れた感染症拡大が世界を襲います。

ATPツアーも中止を余儀なくされ、錦織選手の復帰戦もツアー再開後となってしまいます。

 

感染症は錦織選手自身へも襲い掛かります。

夏、自身がウィルス感染陽性であることを表明、予定していた復帰戦は欠場、その後陰性になったものの、準備不足から2020年全米オープンも欠場することになってしまいました。

 

季節はあっという間に秋、感染症の影響で時期が変更となり、秋にクレーコートシーズンがやってきます。

錦織選手が復帰戦に出場できたのは、ようやくこのころになってからでした。

ローマで復帰戦初白星をあげ、全仏へと臨みます。

初戦32シードのエバンス選手をフルセットの末破りますが、続く2回戦はトラバグリア選手に逆にフルセットで敗れ、2回戦で姿を消しました。

 

ところが、ここでも錦織選手に不運が重なります。

今度は右肩の痛みのため、全仏以降の試合を欠場することを表明するのです。

 

理由③2020年秋全仏後肩負傷による欠場

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由3つ目は、2020年秋全仏後肩負傷による欠場が挙げられます。

 

またもやの長期欠場、全仏で負傷した肩のため、2020年の秋開催全仏以降の試合を欠場した錦織選手、さすがにランキングは下降の一途をたどります。

 

2020年初頭には16位だったランキングも、2020年最終では何と41位、大きく下げてしまいました。

 

ATPランキングポイントは、その大会の直近52週間(約1年間)の獲得ポイントにより決められています。

わかりやすい例では、グランドスラムに優勝すれば2000ポイント、マスターズ1000であれば1000ポイント、500グレード(楽天オープンなど)では500ポイントとポイントを獲得できますが、52週たつと(同じ大会なら次の年の大会には)そのポイントは消滅します。

 

ポイントは上位に進出すればするほど高いポイントをもらえます。

連続して好成績を上げ続けなければ、ポイントを維持、加算することは出来ない仕組みなのです。

 

錦織選手でいえば、前年に良い成績をおさめて得たポイントは、同じ大会に次の年欠場すれば、消滅してしまいます。

稼いでいたポイントが、どんどん消滅していくわけですから、獲得ポイントは下がり、ランキングも低くなっていきます。

 

ケガ、手術、感染症、再びのケガ、錦織選手にとって2019年後半から2020年は、まさに悪夢の時間であったことでしょう。

 

理由④長期間欠場による試合勘不足

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由4つ目は、長期間欠場による試合感不足が挙げられます。

 

錦織選手のようなケガなどの離脱がなかった選手たちでさえ、感染症の中断により試合勘は相当鈍っていました。

厳しい練習、トレーニングは積んでいるものの、実際のツアー公式戦での勝負の厳しさは測りしれません。

試合の流れを読む第六感も勝利には重要です。

 

錦織選手は感染症の中断に加え、感染症前後に2度にわたるケガによる長期欠場、さらに自身のウイルス陽性による欠場と、ツアーに戻るまで年単位の時間を要しました。

これはいかに天才錦織選手をもってしても、とても長い時間です。

 

2021年全豪では、自身のウイルス感染ではないのに、飛行機同乗者にウイルス陽性者が出て、大事な大会前に2週間完全隔離といった不運も重なりました。

そして初戦はカレーニョ・ブスタ選手、大変厳しい相手です。

案の定、錦織選手は初戦を突破できず、全豪はこれで姿を消します。

 

それでも錦織選手は徐々に試合勘を取り戻し、全仏では3回戦、東京オリンピックではベスト8、全米では3回戦までいずれも進出し、復活の兆しを見せています。

 

もっとも、現在ランキングを下げているので、3回戦あたりでは上位シード選手、特にトップ10プレーヤーと対戦する可能性が高くなります。

全仏ではズべレフ選手、東京オリンピックと全米ではジョコビッチ選手が対戦相手でした。

復活途上の錦織選手ですので、善戦はするものの、勝利をつかむことは中々厳しい状況です。

 

まとめ

 

以上、錦織圭選手の世界ランキングがなぜ落ちたのか、低い理由についてまとめましたがいかがだったでしょうか。

 

錦織圭選手の選手ランキングが落ちた理由は、以下の4つが考えられました。

 

  • 理由①2019年全米後の右腕違和感と右ひじ手術による欠場
  • 理由②2020年夏の感染症による欠場
  • 理由③2020年秋全仏後の肩負傷による欠場
  • 理由④長期間にわたる欠場による試合勘不足

 

錦織選手は、今度は腰痛のため、2021年残り大会の欠場を表明しました。

しかし来年以降のツアーへ意欲を燃やしています。

ここはしっかりと身体のケアをして、リハビリ、トレーニングも積み、万全の状態で来年のシーズンに臨んでもらいたいものです。

 

かつてビッグ4の一角であったアンディ・マレー選手も、一時は引退も危惧されたケガによる危機を乗り越え、ツアーで好試合を演じています。

幾多のケガ、ツアー離脱、そしてそのたびごとに不死鳥のようによみがえり、離脱前よりも強くなって帰ってきたフェデラー選手、ナダル選手、ジョコビッチ選手・・。

 

錦織選手も2021年暮れには32歳になりますが、まだまだ老け込む年ではありません。

この苦難を乗り越え、再び輝く錦織選手を待っています!

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