テニス界のレジェンドの一人、ロジャー・フェデラー。
多くの実績を残し、多くのファンに愛される選手ですね。
テニスには多くのプレースタイルがあります。ストロークでじっくり打ち合って攻めたり守ったりするスタイル。
サーブ&ボレー、リターン&ボレーなど積極的にネットに詰めていくスタイル。
サーブ、ストローク、ボレー、どれをとっても超一流のプレーができるフェデラー。
華麗なプレーの数々にはそれぞれフェデラーならではの特徴がたくさんあります。
今回はそんなフェデラーのプレースタイルや特徴を徹底解説していきます!
フェデラーのプレースタイルや特徴について
大会が始まる前、決勝に上がることなど想像もしていなかった。(フェデラーとの決勝戦では)僕の方はコンディションも悪くなく、緊張もいい度合いだった。立ちすくむ事もなく、倒せるんじゃないかという自信もった。 #錦織圭 #錦織 pic.twitter.com/RHOHKYNwx6
— 錦織圭名言集 (@tennischampkn) August 24, 2022
それではまずはテニスのプレースタイルをご紹介します
- 攻撃的なストロークを主体とするアグレッシブベースライナー
- 素早く前に詰めてボレーで点を取るサーブ&ボレーヤー
- 粘り強くボールを返し相手の裏をかくカウンターパンチャー
- 多彩なショットを使い、相手に合わせた試合展開を行うことができるオールラウンダー
フェデラーのプレースタイルはオールラウンダーです
時に守り、時に攻める。相手の得意なプレーを真っ向から玉砕することもあれば、得意なプレーには付き合わず、わずかなスキを突いていくこともあります。
多くの選手がストロークやボレーなど、なにかしらに特化して戦うことが多い中、すべての戦型やプレースタイルを駆使できるのがフェデラーの大きな特徴です。
プレーを見ると簡単そうに見えますが、ひとつひとつのショットに多彩な技が盛り込まれています。それでは各ショットの特徴を分析していきましょう。
フェデラーのサーブの特徴
出典元:unsplash
フェデラーのサーブの特徴は2つあります。
- ①多彩な球種とコントロール
- ②同じフォームで打つことでコースを読ませない
解説していきます
①多彩な球種とコントロール
フェデラーの基本となるサーブは以下の通りです
- デュースサイド:センターへのフラット、ワイドにスライス、センターにスピン
- アドサイド:センターへのフラット&スライス、ワイドにフラット、ワイドにスピン
球速は180~210キロほど。積極的にエースを狙いにいくのではなく、相手の読みを外したり、リターンを満足に打たせないようにすることで次の攻撃をしやすくする意図があります。
しかし、ゲームポイントやセットポイントなど重要なポイントでは、フラットサーブでオンラインや線にギリギリかかっているようなエースを狙いにいき成功させるコントロールも持っています。
②同じフォームで打つことでコースを読ませない
フェデラーの凄いところはこれらのサーブを同じフォームで打ち分けることができることです。
他の選手も多彩なサーブやフェデラー以上のスピードを出せる選手は数多くいます。しかしフォームの微妙な違いからプロの選手はコースを読むことができるので返されることが多いです。
その点フェデラーは同じフォームで様々な球種を使い分けるのでピンチもサーブ1本で切り抜けることができるのです。
フェデラーのリターンの特徴
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— テニスクラシック編集部 (@Tennis_Classic_) August 26, 2022
フェデラーのリターンの特徴は「タイミングの使い分け」です
通常はどこに来るかわからない200キロ近いサーブを返すわけですから、後ろに下がって確実に返すのがセオリーです。
しかしフェデラーはあえて前に踏み込んでいき、ボールがバウンドした後すぐを狙ってリターンもします。
相手としてはサーブで攻めて甘く返球してきたボールを攻めていこうと考えているところに、急に早いタイミングで返球してくるので対応が遅れてしまいます。
もちろん、前に踏み込んで打つということはそれだけリターンの難易度が難しくなるということです。しかしフェデラーは卓越した読みと面を作る技術でそれを可能にしています。フェデラーならではの攻撃的リターンはSABR(Sneak Attack by Roger)とも呼ばれています。
フェデラーのフォアハンドの特徴
The clearest image of Roger Federer ever taken!#NASA @rogerfederer 😉 pic.twitter.com/oqttXJ0jxD
— Brian🇨🇭 (@camerlengo73_2) August 31, 2022
フェデラーのフォアハンドの特徴は「まさに究極」です
フォアハンドに関しては歴代No.1と言っても過言ではないほどの完成度を誇ります。
脱力したテイクバックからムダのないスイングで爆発力のあるフォアハンドを連打することができます。
相手がネットに詰めてくればショートクロスにパッシングかロブ、バック側に来たボールも回り込んでフォアハンドで逆サイドに逃げるように強打。ベースラインぎりぎりに来るようなボールでもライジングで難なく捌き、時にはそこからエースを狙うことができます。
絶頂期には「フェデラーがフォアを打てばそのポイントは終わる」と呼ばれるほどです。
フェデラーのバックハンドの特徴
片手バックハンドってほんと美しい @rogerfederer #UNIQLOLifeWearDayTokyo pic.twitter.com/3thuhTqfBu
— えふ🦁9/6,10,11ベルド (@efu_ka_) October 14, 2019
フェデラーのバックハンドの特徴は「スライス」です
シングルバックハンドから繰り出されるスライスはどちらかというと繋ぎのボールで体勢を立て直すときによく使われます。しかしフェデラーはこのスライスで攻撃もできます。ボールの深さや回転量、伸びを使い分けて相手に自由に打たせません。
特にウィンブルドンなどの天然芝のコートでは、ボールが弾みにくく不規則な変化もするためこのスライスがとても有効です。
テニス選手で最も回転がかかったショットは誰か?という研究があったとき、多くの人がナダルのフォアハンドだろうと予測しましたが、なんとフェデラーのスライスが一番だったというのは有名な話です。
フェデラーのボレーの特徴
【テニス】ナダル戦でのフェデラーの落ち着いた最高峰の神業ボレーが天才すぎる…【衝撃】The best volley of Federer【VS Nadal】 https://t.co/ajnV1h3pwV pic.twitter.com/kZWFtXsqVK
— coco (@coco2296_808) September 27, 2018
フェデラーのボレーの特徴は「柔らかく強靭な手首」です
フェデラーは多くのパターンを持っています。そしてそのパターンでのフィニッシュによく使われるのがボレーです。
少しでもボールが浅くなればフォアハンドで攻め込み、返ってきたボールをオープンコートへボレー、というのは見たことがある方も多いのではないでしょうか?
一見簡単そうに見えるので他の選手もすればいいのに、と思うのですがこれはとても難しいことなのです。ネットに詰めるということは相手との距離が近くなるので、抜かれるリスクも高まります。フェデラーの伸長は185cmですが、それでも取るのがやっとの場合も多々あります。
そんな時でもオープンコートを狙うことができるのは、柔らかく強靭な手首を持つフェデラーの特徴でもあります。
まとめ
“@Sofia__RF: Roger. Roger Federer. The Master! [Getty Images] pic.twitter.com/aOpy7oFqSt”
昨日のフェデラーは、ホントにかっこよかったです。ボレーがまた…、美しかったです。— ゆき (@baske233321) October 11, 2014
フェデラーのプレースタイルや特徴について徹底解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
まとめ
- フェデラーのプレースタイルはオールラウンダー
- 時に守り、時に攻める。相手の得意なプレーを真っ向から玉砕することもあれば、得意なプレーには付き合わず、わずかなスキを突いていく。
- 多くの選手がストロークやボレーなど、なにかしらに特化して戦うことが多い中、すべての戦型やプレースタイルを駆使できるのがフェデラーの大きな特徴。
高い完成度がありつつも年々進化を続けるフェデラーの今後が楽しみですね
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