2022年で引退したフェデラー。
24年間の競技生活の中で1500以上もの試合に出場してきました。
数々のライバルたちと競い合い素晴らしい戦績を納め、2022年のレーバーカップを最後に有終の美を飾りましたね。
日本を代表するテニスプレーヤー錦織圭選手もそんなフェデラーと幾度となく対戦してきたライバルの一人です。
史上最高のオールラウンダーと呼ばれ、すべてのプレーを高い次元で披露するフェデラーとツアー屈指のバックハンドストロークと相手の隙を見逃さない卓越したゲーム感覚で戦う錦織圭。
そんな二人の対戦成績はどのようになっているのでしょうか?
フェデラーと錦織は約10年間で10試合以上もの対戦経験があります。
今回はそんな二人の対戦成績、試合の詳細をご紹介していきます。
フェデラーと錦織圭の対戦成績は?
坂本正秀さん、是非よろしくお願いします。日本全国のフェデラー&錦織ファンの願いです🙏🙏🙏🙏🙏 @hide_sakamoto https://t.co/YGS02EFK9k
— 禮 (@Vestige_du_jour) September 23, 2022
錦織とフェデラーはツアーの中で11回対戦しています。対戦成績はこちらです。
- 錦織 3-8 フェデラー
コートのサーフェス別では、
- ハード:錦織 1-2 フェデラー
- クレー:錦織 1-0 フェデラー
- 芝:錦織 0-2 フェデラー
- 屋内ハード:錦織 1-4 フェデラー
フェデラー | 錦織圭 | |
ハード | 2 | 1 |
クレー | 0 | 1 |
屋内ハード | 4 | 1 |
芝 | 2 | 0 |
通算 | 8 | 3 |
クレーコートでは錦織が勝ち越していますね。
芝となるとやはりフェデラーの得意なサーフェスということもありフェデラーに分がありますね。
ハードコートは錦織の得意サーフェスということもあり勝率も拮抗している感じですが屋内ハードだとフェデラーが大きく勝ち越しています。
それでは各試合の詳細を見ていきましょう。
2011年:スイス・インドア決勝
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 6 | 6 | 2 |
錦織圭 | 1 | 3 | 0 |
- 試合時間:1時間12分
- サーフェス:屋内ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の初めての対戦は、2011年に行われたスイス・インドアの決勝戦でした。
セットカウント2−0でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、1−0でロジャー・フェデラー選手が勝ち越しています。
優勝した2003年のウィンブルドン以来となる世界トップ3圏外で大会に出場していたフェデラー。
フェデラーはこの試合で今大会5度目となる優勝。
全仏オープン以来となる決勝進出だったフェデラーは今季2勝目。
一方、準決勝で世界ランク1位のジョコビッチを倒し勢いそのままに優勝を狙っていた錦織であったが、2008年のデルレイビーチ以来となるツアー2勝目とはなりませんでした。
しかし準優勝したことで世界ランキングは25位前後まで上昇し日本男子選手としては史上最高となりました。
公式戦で初めてフェデラーと対戦した錦織は「今日の彼は、良すぎました。ベストを尽くそうとしましたが、彼がそうさせてくれませんでした。」と語った。
1ゲーム目からフェデラーにブレークされ、第1セットはフェデラーの完璧なプレーに活路を見いだせず、セットを落としてしまいます。
第2セットに入るとジョコビッチを倒したような軽快なフットワークとバックハンドで対等に渡り合っていたが、2セット第6ゲームでブレークを許してしまいます。
その後も第9ゲームであった唯一のブレークチャンスを生かせず、1時間12分で敗退となりました。
2013年:ムチュア・マドリード・オープン3回戦
1st | 2nd | 3rd | SET | |
フェデラー | 4 | 6 | 2 | 1 |
錦織圭 | 6 | 1 | 6 | 2 |
- 試合時間:1時間35分
- サーフェス:クレー
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の2回目の対戦は、2013年に行われたムチュア・マドリード・オープンの3回戦でした。
セットカウント2−1で錦織圭選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、1−1となりました。
大会第14シードの錦織圭は第2シードのフェデラーに勝利し、ベスト8進出を果たしました。
フェデラーは昨年のマドリード覇者で、通算17度のグランドスラム覇者。世界ランキングは2位。
2か月のツアーからの離脱を経て、今大会から復帰を果たしたフェデラーだったが、「今日の試合には落胆している。錦織のほうが良いプレーをした。強かった方が勝った」と語った。
2013年2月のメンフィス・テニス・トーナメントで優勝を果たしたものの、その後出場した大会でベスト16を突破できずにいた錦織。
錦織は試合の後、「フェデラーは自分にとって憧れの選手。彼を倒すことが僕の目標だった。あまり得意ではないクレーコートで勝てたことが嬉しい」と語った。
錦織は、第1セットの5ゲーム目にフェデラーからブレークを奪い、6-4でセットを先取。
第2セットはフェデラーはいつもの調子を取り戻し、ブレークチャンスを2回ともものにし、6-1でセットカウントを1-1のイーブンに戻しました。
しかし第3セットでは錦織がフェデラーを圧倒。第4ゲームと最終ゲームをブレークして6-2で勝利を飾り、ベスト8進出を決めました。
2014年:ソニー・エリクソン・オープン準々決勝
1st | 2nd | 3rd | SET | |
フェデラー | 6 | 5 | 4 | 1 |
錦織圭 | 3 | 7 | 6 | 2 |
- 試合時間:2時間9分
- サーフェス:ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の3回目の対戦は、2014年に行われたソニー・エリクソン・オープン準々決勝でした。
セットカウント2−1で錦織圭選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−1となりました。
3回目の対戦はマスターズ・マイアミの準々決勝。
第20シードの錦織選手が1セットダウンからの逆転で勝利し大会初のベスト4進出。
第5シードのフェデラーは2013年の不調から回復の兆しを見せ、2006年以来8年ぶりの優勝を狙っていたが錦織に敗れました。
この試合は非常に激戦となり試合を通してのトータルポイントも99対97とわずかに2ポイント。
錦織は第1セットを落とすも、第2セットからはフェデラーに対して怯む事なく攻め続けました。
スタッツもほぼ互角で、リターンに関しては錦織選手の1stサーブの時に35%のポイントを取っていたフェデラー選手の方が上でした。
しかし錦織選手は合計で5度のブレーク、サービスエースを6本も取り、わずかな差で勝利を掴み取りました。
2014年:ハレ(ATP500)準決勝
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 6 | 7 | 2 |
錦織圭 | 3 | 6 | 0 |
- 試合時間:1時間13分
- サーフェス:芝
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の4回目の対戦は、2014年に行われたハレ準決勝でした。
セットカウント2−0でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−2となりました。
世界ランク12位の錦織は同大会に2度目の出場で初の準決勝へ進出。
当時世界ランク4位のフェデラーは12度目の出場。2年連続7度目の優勝を狙っていました。
初の芝コート、しかもフェデラーが得意とする芝コートでの対戦となり、スコア的にもストレートですが内容はかなりの接戦。
試合を通してのブレークチャンスがお互いに2回ずつあったが、錦織は取り切れずフェデラーがこのチャンスを2回とも生かし、それが勝利に繋がりました。
第1セット、錦織は安定したストロークで攻めてくるフェデラーに対してミスを重ね、第6ゲームでブレークされます。
第2セットでもネットに出るフェデラーの攻撃的なプレーを止められずに第1ゲームからブレークを許します。
しかし第2ゲームでブレークを返すと、あとはそのままサービスキープを続けてタイブレークに突入します。
タイブレークではフェデラーにサーブポイントをキープされ、サーブの質で差を見せつけました。
試合後、ちょっとしたハプニングも起きたこの試合。
フェデラーはマッチポイントを取った後に次のポイントがあると勘違いをし、そのままエンドラインまで戻ろうとしました。
その後すぐに勝利したと気づき、両者笑顔で試合後の握手を行いました。
「スコアを数え間違えていたんだ。勝利にはもう1ポイント必要だと思ったら、観客が歓声をあげるし、主審や(錦織)ケイも笑っていた。こんなこと、1000試合以上やってきて、一度も経験のないことだよ」
とフェデラーは語った。
2014年:ATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンド
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 6 | 6 | 2 |
錦織圭 | 3 | 2 | 0 |
- 試合時間:1時間9分
- サーフェス:屋内ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の5回目の対戦は、2014年に行われたATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンドでした。
セットカウント2−0でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−3となりました。
この年世界ランク5位の錦織選手は、初めてツアーファイナルに出場。
初戦で地元イギリスのアンディ・マレーを破っていました。
フェデラーは「厳しい試合を予想していた」とした上で、錦織について「素晴らしい未来を持った才能ある選手だが、今日は最良のプレーというわけではなかったようだ」と語った。
マレー戦でサーブのミスが目立った錦織はこの試合で改善してきたものの、要所要所でファーストサーブが決まらず、流れを渡してしまいます。
錦織はウィナー15本に対しミスが30本。フェデラ ーはそれぞれ17本と18本。
2015年:ATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンド
1st | 2nd | 3rd | SET | |
フェデラー | 7 | 4 | 6 | 2 |
錦織圭 | 5 | 6 | 4 | 1 |
- 試合時間:2時間10分
- サーフェス:屋内ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の6度目の対戦は、2015年に行われたATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンドでした。
セットカウント2−1でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−4となりました。
フェデラーは世界ランキング3位、錦織は8位でこの大会に出場。
2015年シーズンのツアーの中でも屈指の名勝負となったこの試合は、トータルポイントが96対93の大接戦。
勝敗を分けたのはブレークポイントでした。
試合を通してブレークポイントが多く来ていたのは錦織選手で12回あったのですが、ブレークに繋がったのは5回。
一方フェデラー選手はその半分の6回のブレークポイントでしたが、その6回のチャンスを全てものにしたことが勝敗の差でした。
フェデラーは、第1シードのノバク・ジョコビッチに勝利し、彼の公式戦23連勝を止めた勢いのまま錦織にも勝利し、歴代最多となる13回目の4強入りを決めました。
フェデラーは「非常に重要な試合だった。(準決勝に)良い感覚で進むためにね」
「どちらに転ぶか分からないポイントもあったけど、ケイを倒して、O2アリーナで勝利したかった。ここで良い結果を残したいんだ」と語った。
錦織は、「各セットで立ち上がりに苦しみました。毎回向こうが先にブレークして、僕はずっと守りに徹していました。それが大きな失策でしたね」
「最終的には接戦でしたし、僕が失敗したのは数ポイントでした。こういう負け方をするのは残念です」と語った。
2017年:全豪オープン(グランドスラム)4回戦
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | SET | |
フェデラー | 6 | 6 | 6 | 4 | 6 | 3 |
錦織圭 | 7 | 4 | 1 | 6 | 3 | 2 |
- 試合時間:3時間24分
- サーフェス:ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の7度目の対戦は、2017年に行われた全豪オープン(グランドスラム)4回戦でした。
セットカウント3−2でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−5となりました。
これがグランドスラムでの5セットマッチ初対戦。
元王者のフェデラーは2016年に膝を負傷し、その影響で世界ランキングは2002年10月以来14年ぶりにトップ10から転落。
一方錦織は前哨戦のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で準優勝を飾っていました。
この2人の対戦の中で最も激戦となった試合。
第1セットからタイブレークにもつれ込み錦織選手が奪取。
第2、第3セットをフェデラーが巻き返し完全に流れがフェデラー選手にいった中、第4セットを錦織が奪取。
錦織はこの試合中、左脇腹付近に2度治療を要求しました。
一方、フェデラーは「第5セットでも調子が良かったと言わざるを得ない」と振り返り、第4セット後半に突入したときも、フルセットの勝負に自信を感じていたといいます。
「ケイはタフな相手だ。私のキャリアの中でも大きな1勝になった」と語った。
2018年:上海(マスターズ)準々決勝
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 7 | 6 | 2 |
錦織圭 | 6 | 4 | 0 |
- 試合時間:1時間52分
- サーフェス:ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の8度目の対戦は、2018年に行われた上海(マスターズ)準々決勝でした。
セットカウント2−0でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2-6となりました。
37歳になったフェデラーは世界ランキング2位第1シード、錦織は世界ランキング12位第8シードで今大会に出場。
ブレークの数はフェデラーが1つリードしていましたが、それ以外ではほとんどのスタッツで互角となったこの試合。
その中で唯一大きく差が開いたのがサービスエースの数で、フェデラーが10本に対し錦織は0本。
試合は第1ゲームから6度のデュースとなる接戦。このゲームだけで10分以上かかりました。
第1セットは2度ブレークされフェデラーが奪取。
「最初の数ゲーム、思い切って打てなかった。出だしはフェデラーの方がリスクを負って思い切りプレーしてきた」と錦織は語った。
第2セットも同じように最初のサーブをブレークされたが粘りに粘り、最終的にタイブレークへ持ち込みます。
「第2セットの終盤、ケイのテニスはものすごく攻撃的になってきた。自分もギアを上げる必要があり、それができた」と第2セットのタイブレークをフェデラーが7-4で勝ち切りました。
2018年:パリ(マスターズ)準々決勝
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 6 | 6 | 2 |
錦織圭 | 4 | 4 | 0 |
- 試合時間:1時間19分
- サーフェス:屋内ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の9度目の対戦は、2018年に行われたパリ(マスターズ)準々決勝でした。
セットカウント2−0でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、2−7となりました。
フェデラーは世界ランキング3位で第3シード、錦織は世界ランキング11位で第10シードで出場。
この試合はフェデラーの1STサーブ時のポイント獲得率が驚異の97%と試合を通して1ポイントしか失いませんでした。
第1セット第9ゲームに錦織のサーブをブレーク。
続く第10ゲームでブレークポイントを握り返したが、そこから12ポイント連続失点。
あっという間に第1セットを奪われ、第2セット最初のゲームもブレークされてしまいました。
ゲームの最初から終わりまで粘り強く応戦したものの、「手堅く短時間で勝てた」というフェデラーの言葉通り、勝機は薄かったようです。
ケガからの復帰だった2018年。
錦織は「20~30位で終わることも当初は覚悟していたので、ここまで来られたことはうれしい。良いテニスが戻ってきているのは何よりの救い」と語った。
2018年:NITTO ATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンド
1st | 2nd | SET | |
フェデラー | 6 | 3 | 0 |
錦織圭 | 7 | 6 | 2 |
- 試合時間:1時間28分
- サーフェス:屋内ハード
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の10度目の対戦は、2018年に行われたNITTO ATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンドでした。
セットカウント2−0で錦織圭選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、3−7となりました。
今回は、フアン・マルティン・デル・ポトロが、右ひざ膝蓋骨の骨折によってファイナルズ欠場を表明したため、錦織が繰り上がって2年ぶり4度目の出場権を獲得。
- 「トップ8で終われなかったので、若干ラッキーはありました。でも、すごくうれしいですね。ここ(ファイナルズ)に来るのはもちろん簡単ではないです。」
- 「トップ10に入ることは、今年の第一の目標だった。本当に(シーズンの)途中ぐらいから、少しずつ自信をつけて、ここまで来ることができました。今年1年プレーして満足しているので、ある意味ボーナスだと思って戦いたいですね」と語った。
この試合、序盤はお互いに動きが固くミスもありました。
フェデラーが先に先行したものの錦織が2度のブレークを成功させ逆転。
お互いリターンミスが多いことも手伝って、ロングラリーがほとんどない状態が続きました。
そして、共にサービスをすべてキープしてタイブレークに入ると、錦織が4回目のセットポイントをものにしてセットを先取しました。
第2セットでは、第1ゲームで錦織がブレークを許すが、第2ゲームですぐにブレークバック。
「先に得たリードを残念ながらキープできなかった」とフェデラーは悔やみました。
もともとフェデラーは超攻撃的プレーヤーのため、ウィナーも多いがミスも多いです。
この試合でも、19本のウィナーを決めながら、ミスが34本。
一方、ウィナーこそ6本だったが、ミスを22本におさえた錦織に軍配が上がりました。
「先手を取らないといけない場面もありますし、じっくりプレーしないといけない場面もある。とくに、(自分のボールが)浅くなってしまうと、(フェデラーは)誰よりも展開を早くプレーできる選手なので、ボールの深さを一番大事にしないといけない。攻められないためにも、自分が攻撃の展開をつくるためにも」と錦織は語った。
錦織はフェデラーに4年半ぶりに勝利しました。
2019年:ウィンブルドン準々決勝
1st | 2nd | 3rd | 4th | SET | |
フェデラー | 4 | 6 | 6 | 6 | 3 |
錦織圭 | 6 | 1 | 4 | 4 | 1 |
- 試合時間:2時間36分
- サーフェス:芝
ロジャー・フェデラー選手と錦織圭選手の11度目の対戦は、2019年に行われたウィンブルドン準々決勝戦でした。
セットカウント3−1でロジャー・フェデラー選手が勝利しています。
この時点での対戦成績は、3−8となりました。
錦織は第8シード、フェデラーは第2シードで出場。
錦織は初のウィンブルドン4強、4大大会最多20度優勝を誇るフェデラーは、ウィンブルドン通算100勝目が懸かった一戦となりました。
第1セット第1ゲームで錦織がいきなりのブレーク。
ここまでの4試合で、自らのサービスゲームをわずか2ゲームしかブレークされていなかったフェデラーを相手に、絶好の滑り出しを見せました。
その後サービスキープが続き、第6、第8ゲームでフェデラーにブレークポイントを握られたが、この日はサーブも調子がよくセカンドサーブからの得点も多くありました。
フェデラーはこのセット、アンフォーストエラー(自分が原因のミス)を12、ダブルフォルトを3つもしました。
しかし、第2セットでは調整をしてきたフェデラー。
第2ゲームでブレークを決めて3ゲームを連取すると、第6ゲームでこのセット2度目のブレーク。
第2セットは6―1と圧倒。
フェデラーはこのセットをわずか23分でものにしました。
ファーストサーブが入ったときは100%、セカンドサーブも67%の確率でポイントを挙げ、完全に勢いに乗せてしまいました。
フェデラーの積極的な速い攻めが決まり始め錦織は防戦一方。
なんとかくらいついてはいくが攻めに回ったフェデラーは波状攻撃のようにどんどん仕掛けてきます。
最後までフェデラーの猛攻を食い止めることはできず、2年連続の準々決勝敗退となりました。
1933年の佐藤次郎以来、日本人86年ぶりのベスト4進出はなりませんでした。
まとめ
フェデラー 185cm
ティーム 185cm
ジョコビッチ 188cm
ズベレフ 198cm
チリッチ 198cm
アンダーソン 203cm
イズナー 208cm
錦織 178cm
平均身長193cmあるツアーファイナルに当たり前のようにいる錦織はすごすぎる!! pic.twitter.com/cYqExtNQae— Daiki (@Themizfits1023) November 10, 2018
いかがでしたでしょうか?
最後にまとめてみます。
錦織とフェデラーはツアーの中で11回対戦。
- 錦織 3-8 フェデラー
コートのサーフェス別では、
- ハード:錦織 1-2 フェデラー
- クレー:錦織 1-0 フェデラー
- 芝:錦織 0-2 フェデラー
- 屋内ハード:錦織 1-4 フェデラー
フェデラー | 錦織圭 | |
ハード | 2 | 1 |
クレー | 0 | 1 |
屋内ハード | 4 | 1 |
芝 | 2 | 0 |
通算 | 8 | 3 |
フェデラーは引退してしまいましたが錦織選手にはまだまだ頑張ってほしいですね。
コメント