ノバク・ジョコビッチ選手、35歳にして依然世界最強、男子テニス界に君臨し続けています。
そんなジョコビッチ選手ですが、ラケットを破壊するシーンをしばしば目にします。
ここでは、ジョコビッチ選手がラケットを破壊してしまった試合にスポットを当ててみました。
ジョコビッチがラケットを破壊したのは何回ある?
ジョコビッチ選手は、年に1~2度ラケット破壊をしてしまいます。
2021年は大きな大会グランドスラム全豪オープンと、東京オリンピックでやってしまいましたのでこのところ目立つ感じは否めません。
2014年頃のラケット破壊映像なども残ってますので、トータルすると10回程度破壊しているのではないでしょうか?
ジョコビッチがラケットを破壊して話題になった試合3選
ジョコビッチ選手がラケットを破壊して話題になった試合を紹介しましょう。
試合日 | 大会名 | 相手選手 | スコア |
2019年4月17日 | モンテカルロ・ マスターズ | コールシュライバー | 6-3, 4-6, 6-4 |
2021年2月16日 | 全豪オープン2021 | A.ズベレフ | 6-7(6),6-2,6-4, 7-6(6) |
2021年7月31日 | 東京オリンピック テニス競技 | カレーニョ・ブスタ | 4-6,7-6(6),3-6 |
それぞれどんな試合だったのか解説していきます。
2019年4月17日:モンテカルロ・マスターズ VS コールシュライバー
この試合、ジョコビッチ選手は第一セットを先取したものの、第二セット第6ゲームでブレークを許した際、怒りからラケットを破壊してしまいます。
この年の3月、この両選手はインディアンウェルズ ATP1000マスターズの3回戦で顔を合わせています。
この試合では、何とジョコビッチ選手が当時世界40位のコールシュライバー選手に敗退しているのです。
モンテカルロでもこの時の敗戦が脳裏をかすめたのか、怒りにまかせ、サービスブレークされてキレてしまったのでしょう。
このようなメンタルの状況に陥ると、通常の選手は集中力を失い、破れてしまうものですが、この日のジョコビッチ選手は見事に勝利、ラケット破壊は一体何だったのかと思わせてしまいます。
2021年2月16日:全豪オープン VS A.ズベレフ
2021全豪オープン準々決勝、大会連覇中だったジョコビッチ選手は3連覇を目指し、A.ズベレフ選手と激突しました。
この試合、セットオールで迎えた第三セット第5ゲームでブレークポイントを握ったジョコビッチ選手は、リターンミスを犯し、フラストレーションが一気に爆発、ラケットを破壊してしまいます。
このゲームを落として1-4となり、かなり暗雲が漂い始めます。
この全豪オープンでジョコビッチ選手は3回戦のフリッツ選手との対戦中脇腹を痛め、大苦戦を強いられていました。
ズベレフ戦では脇腹の状態は何とか大丈夫でしたが、ズベレフ選手の強サーブと鋭いストロークに押され気味の展開でした。
しかしこのラケット破壊事件から、ズベレフ選手がなぜか委縮したようにみえ、1-4からジョコビッチ選手が何と5ゲーム連取してセットを奪います。
すっかりメンタルを回復したジョコビッチ選手、第4セット最後はサービスエースでしめて逆転で快勝、準決勝へ勝ち進んだのです。
2021年7月31日:東京オリンピック VS カレーニョ・ブスタ
記憶に新しい2021年東京オリンピック テニス競技、準決勝で敗退してしまったジョコビッチ選手は、銅メダルをかけて3位決定戦でカレーニョ・ブスタ選手と対戦しました。
この試合、第一セットを奪われたジョコビッチ選手は、第二セットの相手マッチポイントをしのいで取り返し、セットオールに持ち込みました。
その最終セット第一ゲーム、相手サーブのブレークチャンスを逃すと、ジョコビッチ選手は何とラケットを観客席に投げ込んでしまいます。
そしてブレークできず相手にサーブキープを許すと、ベンチに戻る際にネット、地面にラケットを思いきりたたきつけ、この「2本目のラケット」も破壊してしまうのです。
オリンピックという世界が注目する舞台でのこの有様に、世界ナンバーワン選手のやることではない、という批判の声が寄せられました。
ナダル選手も「彼は世界一のプレーヤー、多くのテニスプレーヤーが注目しているのだから、このようなことはあるべきでない」と批判しています。
この年のジョコビッチ選手は、全豪、全仏、ウィンブルドンとグランドスラム3大会連続優勝、オリンピックそして全米オープンで優勝すれば、グランドスラムの上をいくゴールデンスラムという偉業を達成できるところにいました。
しかし結局このメンタルの崩れから、3位決定戦でもカレーニョ・ブスタ選手に敗退、東京オリンピックではメダル無しに終わっています。
後日談ですが、オリンピック後、グランドスラム達成をかけた全米オープンでは決勝まで行きながらメドベージェフ選手にストレート負けしてしまい、惜しくもグランドスラムを逃しました。
まとめ
以上、ジョコビッチ選手がラケットを破壊して話題になった試合を紹介しました。
今回紹介したのはこちらの3試合でした。
試合日 | 大会名 | 相手選手 | スコア |
2019年4月17日 | モンテカルロ・ マスターズ | コールシュライバー | 6-3, 4-6, 6-4 |
2021年2月16日 | 全豪オープン2021 | A.ズベレフ | 6-7(6),6-2,6-4, 7-6(6) |
2021年7月31日 | 東京オリンピック テニス競技 | カレーニョ・ブスタ | 4-6,7-6(6),3-6 |
テニス選手が怒りにまかせ、ラケットをコートにたたきつけて破壊する、あまり見たくない光景ですね。
少々驚くべきは、30代も半ばとなったジョコビッチ選手がいまだにラケットをたたきつける行為をしてしまうことです。
全世界が認める世界ナンバーワンプレーヤーなのですから、それにふさわしい態度を示してもらいたいものです。
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